LaTeXはAIの力を借りて書くと速い
数式を含んだ文章等をテキストで生成できるLaTeXは理系で必須のツールですが、Wordのように見たまま編集ができずに若干手こずることが多くあります。しかし、AIエディターのCursorを使用するとかなり利便性が向上して快適な執筆環境となるので、主な使い方を紹介します。
使い方
画像から数式を生成
CursorではAIに画像を添付して読ませることができるので、「Ctrl+K」で現在のカーソル位置でチャットを開き、そこに画像をペースト、「数式にしてここに追加」と一言付けると文字認識をして画像の数式をtexで書いてくれます。自分で書き移すのも楽しいですが、わからない記号や表し方を見つけたときに検索したりAIに個別で聞くのも面倒なので、画像から直接読み込むことができるのは便利ですね。
エラーの解決
LaTeXはエラーを出しがちで、ログファイルには大量のエラーが表示されて原因を見つけることが難しいことがあります。このようなとき、チャットで「エラーが出たので解決して」と、また雑に命令を出しても、複数のファイルを横断して原因を探ってくれて、プロジェクト内部のファイルに問題があるようならばほとんどの場合に発見・修正してくれます。「ここの場所で$が閉じてなかったためこのエラーが出ていました」など報告してくれます。
それっぽい言語で数式を作る
Ctrl+Kのポップアップで「0から1の積分」、「lim x to 0, 1/x」のような自然言語やtexではない形式でそれっぽく作られたものを投げると、そこにtex形式の式を表示してくれます。
その他
その他、Excelのデータから表を作りたいときは、Excelから表のセル部分を選択してCursorに貼り付け、「これを表に当てはめて」などといえばLaTeXできれいな表が出来上がるなど、面倒で単純なことはある程度任せることができます。
CursorでLaTeXを書く美味さはCtrl+K
特定の位置で指示を出せる
Ctrl+Kの操作は特定の位置で指示を出せます。その位置に対する情報を持つだけではなく、コード全体をAIは理解しているので、例えば「他の箇所で使われている表の作り方で、xxに関する表の枠組みを作って」というような指示もできます。これはchat.comのweb画面やclaude code等のCLI形のものでは若干指示を出しづらかったりするので、Cursorでやるのが美味しいです。